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非住宅用途の計算方法について
計算プログラムは建築物省エネ法告示に示された内容に沿って国立研究開発法人 建築研究所が開発したWebプログラムがあります。

省エネ適判やBELSを取得する際に、非住宅建築物の詳細な計算方法として「標準入力法」、建物用途における主要室のみを抜粋して行う「主要室入力法」、簡易計算方法として「モデル建物法」があります。
省エネ計画書を作成する側、審査する側の負担を軽減する為に「モデル建物法」が推奨されています。
一方「標準入力法」は、表示制度や補助金申請など、結果に対してより精微な計算を求めたい場合に用いられることがあります。
一般的にはモデル建物法と比べBPI、BEIは小さく算出される傾向があります。

また、「小規模版モデル建物法」では結果の数値を得ることができますが、簡易的な評価であり、省エネ適判、省エネ届出、BELS認証などに使用することはできず、説明義務制度のみに使用が可能です。

上記プログラムとは別に、「BEST省エネ基準対応ツール」というものがあります。
こちらは告示によらず特別な調査又は研究に基づく計算方法として、(財)住宅・建築SDGs推進センターが開発したシミュレーションプログラムとなりますが国土交通大臣に認められたプログラムとして、省エネ適合性判定の申請、BELS申請等に用いることが可能です。

[省エネルギー計算] 非住宅

住宅用途の計算方法について
外皮計算
外皮平均熱貫流率と冷房期平均日射熱取得率を求める「Uη計算」と、断熱材や開口部等の仕様から判断する「仕様基準」に分かれます。

「Uη計算」は、国立研究開発法人 建築研究所、一般社団法人 住宅性能評価・表示協会のHPに公開されているExcelを用いて計算を行う方法があります。
計算手法は複数あり、戸建てと共同住宅で選択可能な計算方法が異なります。
標準計算(詳細or簡易)」、「フロア入力法」、「モデル住宅法」の4種類を適宜選択し計算を行います。
※当社では「標準計算(詳細)」を公開ロジックに基づき開発した自社プログラムにて計算します(印字形式も当社オリジナルとなっています)

「仕様基準」は、設計仕様が定められている基準仕様を満たしているかをチェックしていく方法です。全評価項目を満たさないと「仕様基準」を採用することはできません。

設備計算
「一次エネルギー消費量算出法」「仕様基準」に分かれます。
「一次エネルギー消費量算出」は、国立研究開発法人 建築研究所のHPに公開されているWebプログラムにて計算を行います。
「仕様基準」は、外皮計算と同様に設計仕様が定められている基準仕様を満たしているかをチェックしていく方法です。全評価項目を満たさないと「仕様基準」を採用することはできません。

なお、共用部の設備計算は非住宅用途の計算に用いられる「標準入力法」にて評価する必要があり、「主要室入力法」や「モデル建物法」にて評価を行うことはできません

[省エネルギー計算] 住宅

PAL*とBPIの違いについて
PAL*は建築物の外壁、窓等の年間熱負荷をペリメーターゾーン(屋内周囲空間)の床面積で除した数値の事を言います。(例 PAL*:360)
外皮基準については届出対象・適合義務対象とはなりませんが、熱負荷を抑制することで空調の消費エネルギー量を削減することができます。

一方、BPIはPAL*算定用WEBプログラムで算出した[設計PAL*]を[基準PAL*]で除した値を指します。(例 BPI:0.85)
※ BEIも同様に算定用WEBプログラムで算出した[設計一次エネルギー消費量]を[基準一次エネルギー消費量]で除した値を指します
※ モデル建物法の場合は詳細計算法と区別するためにBPIm、BEImと表記されます

住宅用途にPAL*はないの?
PAL*(年間熱負荷)はありません。住宅は外皮平均熱貫流率(UA値)と冷房期の平均日射熱取得率(ηAc値)を算出します。

各設備ごとに適合義務があるの?
建物全体で基準を満たしていれば、各々の設備が基準を超過していても問題ありません。

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株式会社ティーディーシー
TEL:047-380-1811