2024年10月より従来の小規模版モデル建物法は、モデル建物法 (小規模版)としてモデル建物法に統合されました。
2025年3月31日をもって小規模版モデル建物法を廃止となりました。
2025年4月1日よりはモデル建物法 (小規模版)のみとなります。
省エネルギー計算(非住宅)

はじめに

「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」(以下、「建築物省エネ法」)の施行に伴い、従来の「省エネ法」に基づいて行われていた省エネルギー措置の届出制度は平成29年4月1日より「建築物省エネ法」による適合義務、届出等の制度に移行されました。
新法施行に伴い、一部省エネ基準の概要に変更があります。

計算プログラムについて


モデル建物法の適用範囲

適合判定について

【外皮】PAL*(年間熱負荷係数)
非住宅建築物の屋内周囲空間の年間熱負荷を、各階の屋内周囲空間の床面積の合計で除して得た数値(設計値)が、用途及び地域区分ごとに掲げる数値(基準値)以下となること。
モデル建物法の場合は設計値を基準値で除した値が1.0以下であれば基準適合となる。
*適合性判定・届出において外皮適合の必要はないが、空調負荷算出を行うために外皮計算は必要となる。
*補助金の取得や特区・地区計画の申請等では、外皮基準に対しても一定の削減率が必要となる場合がある。

【設備】一次エネルギー消費量
地域区分や床面積等の共通条件のもと、実際の建物の設計仕様で算定した設計一次エネルギー消費量が、基準仕様※1で算定した基準一次エネルギー消費量以下となること。
モデル建物法の場合は設計値を基準値で除した値が1.0以下※2であれば基準適合となる。
 ※1 基準仕様 ・・・ 平成11年基準相当の外皮と標準的な設備
 ※2 大規模非住宅建築物は2024年4月に0.75〜0.85以下に基準を引上げ済
   中規模非住宅建築物は2026年4月に0.75〜0.85以下に基準を引上げ予定

計算手法

1.詳細な計算方法(標準入力法)
国立研究開発法人 建築研究所ホームページより公表されている「計算支援プログラム」である「PAL*及び一次エネルギー消費量算定用プログラム」を用いて計算を行います。
全ての室の計算に必要な情報を入力することでPAL*、一次エネルギー消費量を算出することができます。

2.簡易的な計算方法(モデル建物法)
国立研究開発法人 建築研究所ホームページより公表されている「計算支援プログラム」である「モデル建物法入力支援ツール」を用いて計算を行います。
基本的な計算方法は通常計算方法である「PAL*及び一次エネルギー消費量算定用プログラム」と同様とされていますが、入力が簡素化されたツールとなります。

簡素化された内容
【外皮】
・建物の形状を単純化
・室用途区分を空調室、非空調室の2用途に簡略化して計算
(各室毎に室用途を割り当て、外皮面積を集計する必要がない)
【設備】
・建物用途毎に設定するモデル建物より、各室の面積・天井高の入力等の削減
・モデル建物に、採用する各設備や外皮の主要な仕様のみを入力
(各室毎に該当する設備を入力する必要がない)
評価結果は「詳細な計算方法」より安全側(不利側)での評価となります。

3.モデル建物法(小規模版)
国立研究開発法人 建築研究所ホームページより公表されている「計算支援プログラム」である「モデル建物法(小規模版)入力支援ツール」を用いて計算を行います
基本的な計算方法は「モデル建物法入力支援ツール」と同様とされていますが入力項目を更に簡易化させたツールになります。

4.詳細な計算方法(BEST)
一般財団法人 住宅・建築SDGs推進センターホームページよりダウンロードが可能な「BESTプログラム」を用いて計算を行います。
全ての室の計算に必要な情報を入力することでPAL*、一次エネルギー消費量を算出することができます
BESTについて詳しくはこちら

  詳細計算方法 簡易計算方法
標準入力法
及び
BEST
モデル建物法 小規模モデル建物法
外皮 非空調室 外気に接する壁を
室ごとに全て
外気に接する壁を
まとめて
建物用途毎に設定された
指定の室の外壁
空調室
設備 全ての室 建物用途毎に設定された
指定の室
評価結果 全ての室を計算する為
より精緻な評価が可能
モデル化された分
『通常計算方法』より安全側での
評価となる
【標準入力法およびBESTにおける注意点】
標準入力法およびBESTはモデル建物法に比べ適切に省エネ性能を評価することが可能ですが、計算に入力する項目が多いため、適合性判定等の手続きに際して申請側と審査側のどちらも負担が大きくなります。

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